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【技術解説】IIJmio ahamo 速度比較:格安SIM が昼に遅い本当の理由

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【技術解説】IIJmio ahamo 速度比較:格安SIM が昼に遅い本当の理由

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前回の記事で IIJmio から ahamo へ乗り換えた4つの実体験を並べました。

そのうちの「混雑時間帯に格安SIM が遅い」という話に対して、今回は「なぜ格安SIM(MVNO)は昼に遅くなるのか」を技術的に裏付けます。

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結論を先に置くと、格安SIM が遅くなるのは使い方の問題でもその日の運でもありません。回線の太さと、安さを保つための事業構造で決まっています。

こうじ
こうじ

回線の遅さへの不満がなぜ起こるのか調べました。その結果、IIJmio が悪いのではなく、格安SIM(MVNO) という構造的な限界に行き当たります。

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格安SIM(MVNO)とキャリア(MNO)の違い

MVNO と MNO の構造の違い

キャリア(MNO:Mobile Network Operator)は、自社で基地局・通信設備・周波数を持つ事業者。日本では docomo・au・SoftBank・楽天モバイルの4社です。ahamo はdocomo の料金プランのひとつなので、設備は docomo そのもので キャリア 側になります。

一方の格安SIM(MVNO:Mobile Virtual Network Operator)は自前設備を持たず、キャリアから通信帯域を借りてサービス提供する事業者。IIJmio や mineo が該当します。

IIJmio は格安SIM の中でも「フルMVNO」と呼ばれ、SIM 発行や顧客管理のコア部分を自社運用しています。技術的にもっとも踏み込んだ格安SIM のひとつです。ただ、無線区間とその先の幹線回線は docomo から借りるという根本構造は変わりません。

こうじ
こうじ

「IIJmio は他より速い」という評判はこのフルMVNO 構成に由来します。それでも、借りる側であるという根っこはキャリアとは違います。

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格安SIM が遅くなる3つの構造的理由

格安SIM が遅くなる3つの構造的理由

格安SIM の速度が伸びにくい背景には、3つの構造的な要因があります。

帯域を「借りる」しくみ

格安SIM はキャリアから決まった量の通信帯域を借りています。借りる量は契約で決まり、増やすほどコストが上がります。

利用者がどれだけ増えても、帯域の太さは契約のサイズ以上にはなりません。キャリアは自前設備なので需要に応じて自社判断で増強できますが、格安SIM はその手前に「いくら払って、どれだけ借りるか」という商売の話が挟まります。

回線の太さに上限

借りた帯域は、MVNO と MNO を繋ぐ POI(Point of Interconnect)と呼ばれる接続の入口を通って利用者まで届きます。本記事では以後「接続点」「回線の太さ」と呼びます。

混雑時、この接続点がパンクします。家の蛇口(無線区間)が太くても、家の手前の引き込み管(接続点)が細ければ水量は出ません。格安SIM の遅さは、この引き込み管の太さで決まっている。これが最大の要因です。

安さと速さは両立しづらい構造

「接続点を太くすれば速くなる」は技術的には可能で、格安SIM 各社も需要に合わせて増強は続けています。

ただ、増強すればコストが増え、料金に跳ね返るか利益が削れるかのどちらかになります。格安SIM の最大の売りは「安いこと」。混雑時にだけ太くなる贅沢な増強は事業として選びにくい。安さと速さは、同じビジネスモデルの中では両立しづらいのです。

こうじ
こうじ

技術だけなら「太くすればいい」で終わりますが、当然「太くすると高く」なります。IIJmio が悪いわけではないのです。


昼に特に遅くなる理由

昼12時台に格安SIM が遅くなる理由

「格安SIM は昼に遅い」という話は、格安SIM 利用者なら一度は実感しているはずです。ここまでの3つの理由を知ると、その仕組みがすっきり見えてきます。

日本では昼12時から13時にかけて全国一斉の昼休みが来ます。同じ時間帯にスマホを開き、SNS を見て動画を再生する。1日でもっとも需要が高い時間帯です。

このときキャリアは自前設備で大きな需要をさばきますが、格安SIM は接続点で順番待ちが発生します。接続点を昼だけ太くすることは構造的にできないため、昼の数十分だけ目に見えて遅くなる。IIJmio の昼12時台の実測値は、過去の調査でおおむね1〜3Mbps 前後です。

これに対して ahamo はキャリア(docomo)の設備をそのまま使うため、キャリア直系として混雑時も速度が比較的落ちにくく、昼でも100Mbps を超える場面が珍しくありません。同じ「docomo 回線」と書かれていても、格安SIM とキャリアで見ている景色はここまで違います。

こうじ
こうじ

平日昼に株価をチェックしたら読み込みが終わらない、というのを前の記事で書きました。あれは感度の話というより、接続点が混んでいる時間に当たっていただけだった、ということですね。


IIJmio と ahamo の速度比較

IIJmio と ahamo の昼の速度差

ここまでの構造を、具体的な数字と利用シーンに落とします。

平均速度のオーダー感は、各種速度計測サイトや公開レビューを横断するとおおむね以下に収れんします。

  • 昼12時台:IIJmio 1〜3Mbps/ahamo 50〜150Mbps
  • 朝の通勤時間・夕方:IIJmio 5〜20Mbps/ahamo 50〜150Mbps
  • 深夜・早朝:IIJmio 30〜80Mbps/ahamo 70〜150Mbps

※実測速度はエリア・端末・時間帯・基地局の混雑状況で変動します。ここでの数値は公開レビューや実測サイトの集約値ベースであり、特定時点・特定環境を保証するものではありません。

空いている時間帯なら IIJmio でも実用上は十分。問題は、自分が使いたい時間帯がどこに当たるかです。

利用シーン別の体感差はこうなります。

  • 株価・地図・SNS:昼の格安SIM は数秒待つ場面が出やすい。ahamo はほぼ瞬時。
  • 動画視聴:格安SIM でも標準画質は回るが、高画質はバッファが入る。ahamo は問題なし。
  • テザリングで PC 作業:格安SIM の昼は実務に耐えづらい。ahamo は昼でも作業可能。

料金は ahamo が30GB 月額2,970円(税込)、大盛りオプション(月額1,980円・税込)を追加で合計110GB/月額4,950円(税込)。IIJmio の30GBプラン(月2,700円・税込)との差は約270円です。昼や通勤時間に使う頻度が高い人は、わずか数百円の差で体感が大きく変わる領域に入ります。

新規・MNP の場合、他社からの乗り換えでdポイント(期間・用途限定)20,000ポイントがもらえるキャンペーンも実施されています。公式の最新条件を確認してみてください。

30GB 月額2,970円・大盛り110GBの最新仕様をahamo公式で確認する


まとめ:構造で決まっているからこそ、選び方も構造で決める

生活時間で IIJmio と ahamo を選ぶ図解

格安SIM が遅いのは気のせいでもその日の運でもなく、「帯域を借りる事業構造」「接続点の太さの上限」「安さを保つために太くしづらい商売の理屈」で決まっています。昼に特に遅くなるのも、全国一斉昼休みの需要集中と、接続点を昼だけ太くできない構造の合わせ技です。

選び方の結論は二分されます。

  • 低料金重視で混雑時間帯がストレスにならないなら → IIJmio で十分
  • 昼や通勤時間にしっかり使うなら → ahamo に動く

自分の生活が構造のどちら側に寄っているかで決まる話です。IIJmio で困らない人にとって月1,000円台のアップは払う価値がありません。逆に平日昼に仕事のチャットを動かす人にとっては、時間の買い戻しになります。

実際の乗り換え手順と、「子ども回線は IIJmio に残す」ハイブリッド戦略の家計シミュレーションは、続編の記事でまとめています。

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一次ソース

※URLは記事公開時点で最新を再確認してください。料金・キャンペーン条件・速度の実測値は変更される場合があります。

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